住友商事ってどんな会社?
住友商事は三菱商事/三井物産/伊藤忠商事/丸紅と並び、5大商社と呼ばれる財閥系商社として日本経済界を牽引している総合商社です。
住友商事株式会社は、1919年に設立された日本の大手総合商社です。
総合商社として、世界中で幅広い産業分野にわたる取引を行っており、資源開発、インフラ、製造、サービス業など多岐にわたる事業を展開しています。
また、国内拠点数:137ヶ所・海外全社拠点:104ヶ所と日本国内外に広範な拠点網を持っており、ビジネス活動をグローバルに展開しています。
■主な海外拠点
アジア:中華人民共和国、インド、シンガポール、タイなど、アジア各国に拠点を展開。
北米:アメリカ合衆国、カナダに主要拠点を配置。
ヨーロッパ:イギリス、ドイツ、フランスなどの主要都市に拠点を設置。
その他地域:南米、中東、アフリカ、オセアニアにも拠点を展開し、グローバルなネットワークを構築。
住友商事は、新興市場への参入やグローバル展開を積極的に進めています。特に、アジアやアフリカなど成長が期待される地域での事業展開を強化しており、地域のニーズに応じたビジネスモデルの構築を目指しています。
住友商事への転職難易度
住友商事は、他の総合商社同様、グローバルでの活躍機会、手厚い待遇が与えられることからも、転職難易度は非常に高いです。
特に中途入社の競争率は高く、求人に対する応募者数も多いです。
国内最大級の転職サイト『doda』が発表している「転職人気企業ランキング2024」では三菱商事は全体で103位となっています。
また、5大商社の中で他の総合商社と比較すると少し低いランキング順位となっているものの、日本中の企業の中で外資系企業も含まれていることを考慮すると非常に人気の企業となっています。
三菱商事:15位
伊藤忠商事:16位
三井物産:28位
丸紅:53位
住友商事:103位
順位 | 企業名 |
1位 | トヨタ自動車 |
2位 | |
3位 | SONY |
4位 | 楽天グループ |
5位 | パナソニック |
6位 | Apple Japan |
7位 | アマゾンジャパン |
8位 | 任天堂 |
9位 | キーエンス |
10位 | リクルートホールディングス |
11位 | LINEヤフー(旧:LINE / 旧ヤフー) |
12位 | 日本マイクロソフト |
13位 | 全日本空輸(ANA) |
14位 | サントリーホールディングス |
15位 | 三菱商事 |
16位 | 伊藤忠商事 |
17位 | ソフトバンク |
18位 | オリエンタルランド |
19位 | 日本航空(JAL) |
20位 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
先述した通り、他の総合商社と同様、住友商事は転職人気が高い一方で中途採用人数は例年数十名程とかなり競争率が高い企業となっています。
2018年度:約40名
2019年度:約45名
2020年度:約30名
2021年度:約50名
2022年度:約60名
住友商事はグローバルに展開しているため、中途入社を目指す場合、外国語力や海外経験など、国際的な視野やスキルも求められます。
また、最近ではグローバル経験だけに限らず、デジタルトランスフォーメーション推進(DX推進)のため、IT関連や新規事業分野での採用も増加しています。
第2新卒での転職
住友商事は第二新卒でも十分に転職することが可能です。
第二新卒での転職は難易度が高いと思われがちですが、実際は育成コストの安さや体力・吸収力の高さによって企業から高く評価されるケースもあるため、第二新卒の方も積極的に挑戦してみる価値はあります。
第二新卒であっても正しく選考対策を行うことで十分に転職可能性があるため、転職サポートを受けながら選考を受けてみることをおすすめします。
住友商事の事業内容
住友商事の事業は多岐に渡りますが、主な事業領域は、金属事業、輸送機・建機事業、インフラ事業、メディア・デジタル事業、生活・消費財事業、化学品・電子事業、不動産・リース事業、資源・エネルギー事業、そして新興国での事業展開など様々な事業展開を行っています。
①金属事業
住友商事は、金属資源の探鉱・開発から製品の流通までを幅広く手掛けています。特に、以下の分野に注力しています
・鉄鉱石:オーストラリアや南米での鉄鉱石鉱山開発を行い、世界各国に供給しています。
・非鉄金属:銅、アルミニウム、ニッケルなどの非鉄金属資源の開発や流通を手掛けています。
・鉄鋼製品:自動車や建設業界向けの鋼材供給、ステンレス製品の販売など、多岐にわたる鉄鋼製品の取り扱いがあります。
②輸送機・建機事業
輸送機器および建設機械に関する事業は、住友商事の主力の一つです。
・自動車:自動車の製造・販売に加え、リースや金融サービス、アフターサービスも提供しています。
・航空機:航空機リース、部品供給、メンテナンスサービスなどを手掛けています。
・建設機械:建設機械の製造・販売、リース、メンテナンスを行っており、国内外で多くのプロジェクトに参画しています。
③インフラ事業
インフラ整備に関連する事業も重要な領域です。
・エネルギーインフラ:電力、ガス、再生可能エネルギーなど、エネルギーインフラの開発・運営や、風力発電や太陽光発電など、再生可能エネルギーのプロジェクトにも積極的に取り組んでいます。
・交通インフラ:鉄道、道路、港湾などの交通インフラの建設・運営を手掛けています。
④メディア・デジタル事業
メディアおよびデジタル分野での活動も広がっています。
・メディア:放送局や映画配給会社との提携を通じて、コンテンツ制作や配信を行っています。
・デジタルビジネス:AIやIoTを活用したデジタルソリューションの提供、データ分析を基盤とした新規ビジネスの開発を推進しています。
⑤生活・消費財事業
生活に密接した消費財の分野でも、幅広い事業を展開しています。
・食品:農業、食品加工、流通、販売までを一貫して行う「フードバリューチェーン」を構築しています。
・日用品:家電、消費財、アパレルなどの製造・販売を行っています。
・ヘルスケア:医療機器や医薬品の供給、ヘルスケアサービスの提供も手掛けています。
⑥化学品・電子事業
化学品と電子部品の分野においても、多様な事業を展開しています。
・化学品:石油化学製品や樹脂、化学原料などの製造・販売を行っています。
・電子材料:半導体、電子部品、液晶ディスプレイなど、先端技術に関連する製品の供給を行っています。
⑦不動産・リース事業
不動産およびリース分野での活動も広範です。
・不動産開発:商業施設、オフィスビル、住宅などの開発・運営を行っています。
・リース事業:自動車、建設機械、オフィス機器などのリースを通じて、企業の設備投資を支援しています。
⑧資源・エネルギー事業
資源およびエネルギー分野での取り組みも盛んです。
・石油・ガス:石油・ガスの探鉱・生産から、流通・販売までを手掛けています。
・再生可能エネルギー:再生可能エネルギーの開発・運営を行い、持続可能なエネルギー供給を目指しています。
⑨地域別の事業展開
住友商事は、地域ごとに特化した事業展開を行っています。
・日本国内:国内市場における幅広い事業を通じて、地域経済に貢献しています。
・北米・南米:北米ではエネルギー、金属、インフラ分野での事業が中心です。南米でも資源開発やインフラ整備を進めています。
・アジア・オセアニア:アジア地域でのビジネス拡大に注力しており、インフラ整備や消費財の分野での活動が盛んです。
・ヨーロッパ・中東・アフリカ:欧州では環境技術、中東・アフリカでは資源開発やインフラプロジェクトに取り組んでいます。
住友商事商事の選考フロー/選考対策
住友商事の中途採用の選考フローは募集ポジションによって異なりますが、一般的に下記となります。
一次面接:事業部門の課長クラス
二次面接:事業部門の部長クラス
三次面接:事業部門の本部長クラス
最終面接:人事部門
と、選考フローが進むにつれてより高い役職の方が面接官となります。
総合商社は対面で顔を見ながら話す文化を重んじているため、調整可能であれば対面形式の面接を希望することをお勧めします。
また、面接での質問事項は一般的な内容が多いようで、
主に下記のような内容は共通して聞かれるため、きちんと整理して面接に臨みましょう。
・今までの経験、現在の仕事を含めた自己紹介
・各経歴の深堀(なぜその会社を選び、どのような業界どのような顧客を担当していたか)
・総合商社への志望動機
・住友商事への志望動機
・5年後どうなっていたいか。何を実現していたいか。
住友商事への転職へ向けた対策
住友商事への転職を考える際には、まず自己分析を行い、自身のスキルや経験を客観的に把握することが重要となります。
また、グローバル企業のため、ビジネスで使える英語力を鍛えておく必要もあります。
その上で、応募要件に記載されている専門スキルについても、「住友商事で再現性のあるレベルかどうか」を整理し、面接官が魅力的に思えるように分かりやすく伝える練習をしておきましょう!
転職エージェントの活用
住友商事を志望している場合、転職エージェントを活用することで、自分のキャリアや希望条件に合った求人情報を収集し、選考のサポートを受けることができます。
最後に
住友商事は就職したい企業ランキングでも常に上位に入る入社難易度の高い企業ですが、きちんと企業分析・自己分析を行った上で対策に臨めば内定を貰えるチャンスはあるはずです!
皆さんの転職人生に幸あれ!
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